iDeCoは途中解約ができません。 加入期間10年以上で60歳から受け取り可能なので、それまでは解約ができません。
それでも、「毎月掛け金を掛けるのがつらい」とか、
「iDeCoより新NISAの方に資金を集中させたい」という方も
いらっしゃるのでしゃないでしょうか。
すでに掛金として掛けた資金はそのまま60歳まで置いておくとして、
新たに掛金を掛けるのを止めることができるんです。
そこで、こちらの記事では、iDeCoの掛金の積み立てを停止する方法について解説したいと思います。
iDeCoの掛金を停止して「運用指図者」になる
iDeCoに加入している人は「加入者」という扱いになっていて、毎月掛け金を積み立てています。
この掛金を停止するには、「加入者」から「運用指図者」に変更する手続きを行ないます。「運用指図者」になれば、もう毎月掛金を積み立てる必要はありません。
そして、「運用指図者」はこれまで積み立ててきた掛金の運用の指示だけを行います。
つまり、金融商品のスイッチングだけを行うということです。
スイッチングは自分の好きなタイミングで行えば良いです。もちろん、スイッチングは、してもしなくても運用指図者が自由に決められます。
「運用指図者」になる方法
1 加入している金融機関に変更書類を請求する
加入している金融機関に、「運用指図者」に変更する書類を送ってもらえるよう連絡します。
金融機関によっては、WEB上で書類のダウンロードができる場合もあるようです。詳細は、加入しているサイトへログインして、手続き書類の請求の画面で確認してみてください。
2 変更書類を返送する
変更書類に必要事項を記入して返送します。本人確認書類も求められることがあります。
3 翌月頃には「運用指図者」に変更になっている
加入している金融機関の締め切り日によりますが、およそ1カ月くらいで「利用者」から「運用指図者」に変更されます。
加入しているサイトへログインして、加入者情報の資格区分を確認してみてください。
「運用指図者」になったらどうなる?
1 毎月の掛金の引落が止まる
「運用指図者」になると、掛金の引落が止まります。もう積立しなくても大丈夫です。
2 好きなタイミングで運用ができる
これ以降は、自由に運用できますので、好きなタイミングで金融商品のスイッチングをしてください。
3 事務手数料が安くなる
「運用指図者」になると、毎月の事務手数料が安くなります。
「利用者」の場合は、口座管理手数料として、国民年金基金連合会と、事務委託先金融機関の両方の手数料を支払ってきました。
「運用指図者」の場合は、事務委託先金融機関手数料のみになります。
たとえばSBI証券ですと毎月66円(税込)、年間にすると792円(税込)だけです。負担が減って嬉しいですね。
「運用指図者」になるときの注意点
「運用指図者」になってから、もう一度掛金を積み立てたい場合には、あらためて手続きが必要になります。
場合によっては、お勤め先の証明も必要になりますのでご注意ください。
まとめ
iDeCoの掛金を停止するには、加入している金融機関に連絡をして「運用指図者」への変更手続きを行うことがわかりました。
「運用指図者」になれば、
- 毎月の掛金引落がなくなり
- 運用は自分で好きなタイミングで行うことができ
- 毎月の管理手数料が安くなる
ということでした。
iDeCoへの今後の積み立ては停止して、新NISAの方で新規の積み立てを始める際にご参考になればうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。