伊勢神宮のお神札(おふだ)をいただきたいけれど、神棚がなくてどうすればよいかわからない。
せっかくおまつりするなら不敬のないようにしたい。
こちらの記事では、そんな人に向けてお神札をお祀りする方法について解説したいと思います。
もし伊勢神宮やその他の神社で、ご祈祷を受けた場合もお神札をわけていただけますので、そんなときもこちらの記事のようにお祀りしてみてください。
神宮大麻が基本のお神札
神宮大麻をご存知でしょうか?神宮大麻というのは「天照大御神」のお神札のことです。天照大御神は内宮(皇大神宮)におまつりされている神様ですね。
この神宮大麻には、「頒布大麻」と「授与大麻」の二種類があります。「頒布大麻」は全国の神社で受けられるお神札、「授与大麻」は伊勢神宮神楽殿で授与されるお神札です。
「頒布大麻」も伊勢神宮で奉製されています。江戸時代後期には、御祓大麻という神宮大麻の元となるお神札を全国の世帯の9割が受けていたそうです。「ええじゃないか」の影響なのか、とても身近な存在だったんですね。現在では氏神神社で、氏神様のお神札と神宮大麻を受けることができます。
お神札のまつり方
三社造りの神棚が正式な神棚になります。三社造りの神棚には3種類のお神札を納めます。これには順位があって、中央が最上位→右→左、という順番になります。
- 〖中央〗 神宮大麻(内宮か氏神神社でいただく)
- 〖右側〗 氏神神社のお神札(氏神神社でいただく)
- 〖左側〗 崇敬神社のお神札(崇敬神社でいただく。外宮、地域の一宮神社、有名な神社など。)
崇敬神社が複数ある場合には、重ねてお祭りすることができます。その場合は格の高い神社が一番前になります。たとえば外宮の御札は一番手前です。数が多すぎると気が混線しますので、多くても3つくらいにしましょう。
内宮のお神札は6種類
内宮で受けられるお神札は6種類です。必ずおまつりする神宮大麻が3種類、崇敬神社としておまつりするお神札が3種類あります。崇敬神社の方はお好みでおまつりします。
神棚の中央の一番手前に納める神宮大麻3種類
こちらの3種類のうちの一つを神棚中央の一番手前に納めます。手前の方が格が高いと考えます。もし氏神神社でも神宮大麻を受けたら、こちらのお神札の後ろに納めます。神棚に入るサイズとしては、剣祓か角祓のお神札がおすすめです。
剣祓(けんはらい)
[家内安全・事業繁栄] 剣先型のお神札 サイズ:縦27cm×横9.4cm
角祓(かくはらい)
[家内安全・事業繁栄] 長方型のお神札 サイズ:縦26cm×横8.1cm
大角祓(だいかくはらい)
[家内安全・事業繁栄] 長方型のお神札 サイズ:縦30.5cm×横10.5cm
伊雑宮のお神札
もし伊雑宮へ参拝してお神札をいただいた場合には、内宮の神宮大麻よりも手前に納めます。
お好みで神棚の左に納める崇敬神社のお神札3種類
こちらはお好みで左側の豊受大神宮の後ろにおまつりします。
荒祭宮剣祓(あらまつりのみやけんはらい)
[荒祭宮のお神札] 剣先型のお神札 サイズ:縦27cm×横9.4cm
風日祈宮剣祓(かざひのみのみやけんはらい)
[風日祈宮のお神札] 剣先型のお神札 サイズ:縦27cm×横9.4cm
海幸大麻(かいこうたいま)
[海上安全・大漁満足] 剣先型のお神札 サイズ:縦34cm×横10.3cm
外宮のお神札は7種類
外宮のお神札は左側におまつりします。外宮は豊受大神宮といい、豊受大御神をおまつりしています。
せっかく伊勢神宮に参拝できるのですから、外宮を崇敬神社としてお神札をおまつりしましょう。
神棚の左側の一番手前に納める豊受大神宮
こちらの3種類のうちの一つを神棚左側の一番手前に納めます。手前の方が格が高いと考えます。もし他の崇敬神社のお神札を受けたら、こちらのお神札の後ろに納めます。神棚に入るサイズとしては、剣祓か角祓のお神札がおすすめです。
剣祓(けんはらい)
[家内安全・事業繁栄] 剣先型のお神札 サイズ:縦27cm×横9.4cm
角祓(かくはらい)
[家内安全・事業繁栄] 長方型のお神札 サイズ:縦26cm×横8.1cm
大角祓(だいかくはらい)
[家内安全・事業繁栄] 長方型のお神札 サイズ:縦30.5cm×横10.5cm
お好みで神棚の左に納める崇敬神社のお神札4種類
こちらはお好みで左側の豊受大神宮の後ろにおまつりします。
多賀宮剣祓(たがのみやけんはらい)
[多賀宮のお神札] 剣先型のお神札 サイズ:縦27cm×横9.4cm
土宮剣祓(つちのみやけんはらい)
[土宮のお神札] 剣先型のお神札 サイズ:縦27cm×横9.4cm
風宮剣祓(かぜのみやけんはらい)
[風宮のお神札] 剣先型のお神札 サイズ:縦27cm×横9.4cm
海幸大麻(かいこうたいま)
[海上安全・大漁満足] 剣先型のお神札 サイズ:縦34cm×横10.3cm
お神札の交換時期
お神札は毎年取り換えましょう。氏神神社はお正月に初詣のときに交換できますよね?
伊勢神宮はお正月に限らず、参拝できるタイミングで交換すれば大丈夫です。
もし伊勢神宮のお神札をいただいて2年をすぎてしまうようなら、氏神神社に古いお神札はお返しして、次回参拝できるときに新しいお神札を受けましょう。
それまでは中央には氏神神社の神宮大麻、左側は外宮以外の崇敬神社のお神札のみで。
外宮以外の崇敬神社がなければ、次回の参拝まで空っぽであっても問題ないそうです。
神棚のお祭りの方法
本格的に神棚をお祭りする場合には、次のような通し屋根の3社造りの神棚がおすすめです。
ちょっとスピリチュアル的なお話ですが、3社をお祭りすることで、3系統の気が渦となってエネルギーが湧いてくるという話があるんです。
神棚のチェックポイント
以下の4点を満たした神棚が最もおすすめですが、千木がない神棚でも大丈夫です。
- 通し屋根(屋根が水平のもの)
- 3社まつり
- 千木あり
- 国産ヒノキ
神棚をお祭りする場所
神棚は、自分が北か東を向いて拝む方向におまつりします。理想は次のような八足台に置きます。二段と一段があります。ハ足台をおけない場合は、棚の上などに置きましょう。
神具をそろえる
そろえたい神具は次の通りです。大きさは、選んだ神棚や八足台の大きさに合わせて選んでくださいね。すべてを一度に用意するのが難しくても、水玉、平皿、榊立があれば始められます。
水玉 蓋は使用しませんので別で保管しておきます。水を毎日たっぷり入れてお供えします
平皿(カワラケ) 水玉の下に敷きます
高月 平皿を上にのせて、その上に水玉をのせます
丸榊立
板玉垣 榊立を中に入れます
もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
まとめ
伊勢神宮のお神札はいろいろな種類があり、どれをおまつりすればよいか迷ってしまいますよね?
迷ったら剣祓をいただいてみてください。
神棚で毎日おまつりをすると、自宅が浄化されるような清々しい気分になれますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。