地震に備えて備蓄は何日分、何を用意すればよいのでしょうか。
こちらの記事では、何をどのくらい備蓄するのが望ましいのかまとめてみました。
備蓄の基本は3日分 大規模災害時は1週間分
政府は、食料・飲料・生活必需品の備蓄は【3日分】を目安としています。
さらに、大規模災害が発生した場合は、【1週間分】の備蓄が望ましいとされています。
これは3日から1週間耐えれば、他の地域から救援物資が届くからですね。
しかし、いま懸念されている大規模な災害は、もっと深刻なものになってしまうかもしれません。
三連動大地震や富士山噴火の恐れもある
三連動大地震の可能性
東海・東南海・南海地震の三地震はそれぞれいつ大地震が発生してもおかしくなく、三連動大地震が発生した場合は最大でマグニチュード9クラスになる恐れがあるとも言われています。
もしそうなった場合、すべての被災地に必要な救援物資が行きわたるのに、想定以上に時間がかかってしまうかもしれません。
南海トラフ地震と首都直下地震と富士山噴火が連動する?
安政の大地震という地震があったことをご存知でしょうか。
1854年12月に安政東海地震と安政南海地震、1855年11月に安政江戸地震と、1年以内に連発して発生しました。これが再現されることも想定しておきます。
また、南海トラフの本震は2030年~2040年の間に起こる可能性が高いと言われており、その後に富士山噴火が誘発されることも考えられます。
内閣府では令和2年に富士山噴火を想定した首都圏の降灰対策を検討しています。
すぐに物資が手に入らないかもしれない
物流がストップすることも想定する
地震の規模や被害状況によっては、物流そのものがストップしてしまう可能性があります。
広域にわたって道路が寸断されるかもしれません。商品の配送ができずにスーパーやコンビニが開店できない状況が続くことも考えられます。
救援備蓄がすぐに届かないかもしれない
南海トラフだけ。首都直下地震だけ。
それぞれ個別に発生した場合は、数日間耐えれば他の地域から救援物資が届くと思います。
でももし東海・東南海・南海地震が同時発生する三連動大地震や、南海トラフと首都直下地震と富士山噴火が連動した場合はどうでしょうか。
被災地域が広大ですし、人口も多いので、救援物資が全地域にすぐに行きわたらない可能性もあるのではないでしょうか。
まとめ:備蓄は多ければ多いほど良い
今後10年~20年以内に起こると想定されている災害は、大規模かつ連動する可能性があります。
ということは、備蓄は、政府が想定する3日分や1週間分よりも、多ければ多い方が良いのではないでしょうか。
そうはいっても、非常食をたくさん用意するのは、お金もかかりますし、保管場所も必要です。
でも発想を変えれば簡単なことなんです。
普段から日持ちの良いものを食べるようにして、少し多めにストックしていく。
これだけで、1か月分の備蓄くらいは自然にできるようになります。
保存が効く、日持ちの良い食料についてもまとめていますので参考になさってください。
参考サイト
首相官邸:災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~
政府広報オンライン:いつもの食品で、もしもの備えに!食品備蓄のコツとは?
内閣府:防災情報のページ
zakzak:「首都直下」「富士山噴火」「南海トラフ」連動への警鐘 最大でM9級の恐れ 専門家「地震慣れしてしまう恐れも」
NEWSポストセブン:日本を襲った過去の大地震 首都直下と南海トラフが連動したケースも
参考文献