最近、水道水の水質が気になりませんか?
でもミネラルウォーターを料理にまで使うのはお金がかかってしまいます。
そんなときにおすすめなのが蒸留水器。
水道水を蒸留できれば、純粋な水となって不純物がなく安心して飲めるんです。
自分で工夫して水道水を蒸留するのは非常に大変ですが、市販の蒸留水器を使えばどなたでも簡単に蒸留水を作ることができます。
そこで今回は、メガホーム社の蒸留水器をレビューしたいと思います。
本格的に日常使いできる、大容量の蒸留水器はこのメーカーしか製造していません。ぜひ参考になさってくださいね。
蒸留水とは
蒸留水は不純物を含まない純水です。作り方は、水道水を沸騰させて出てきた蒸気を、冷却させて液体に戻したものです。ウイスキーなども同じように蒸留して作られています。
「沸騰」と「冷却」ができれば、手作りの装置でも蒸留ができるかもしれませんが、高温になるので危険ですし大量の蒸留水を作るのは大変です。
今回レビューする蒸留水器なら、水道水を入れて、スイッチを入れるだけで蒸留水が出来上がります。とても簡単に、そして安全に蒸留水ができるんです。
蒸留水は不純物、有機物がなく、腐りにくい水を言われています。でも何日なら大丈夫という目安は特にありません。作った蒸留水は早めに使いきってしまいましょう。
蒸留水を生成するときの電気代
蒸留水器で1回蒸留するときの電気代は、メガホーム社は約70円と説明されています。電気代が高騰している現在はもう少し高いと思われます。
カートリッジ不要
浄水器のようなカートリッジは不要なので経済的です。
できる蒸留水の量
一度の蒸留で4Lの蒸留水ができます。
蒸留にかかる時間
4Lの蒸留水の蒸留にかかる時間は5時間半弱くらいです。
蒸留水器の構成
メガホーム社の蒸留水器は次のような構成となっています。
高さ | 横 | 奥行 | 重さ | 容量 | |
蒸留水器本体 | 36cm | 27cm | 23.5cm | 3.4kg | – |
ガラス容器 | 21cm | 28cm(取手含む) | 18cm | 0.9kg | 4L |
上の写真のように配置します。思ったより大きいので、購入前に設置場所を確保しましょう。
必要な設置場所の広さ
高さ36cm × 横49.5cm ×奥行23.5cm
写真の手前に写っているのは、別売りの『パナソニックのダイヤルタイマー』です。タイマーを使用している理由はのちほど解説します。
蒸留水器本体の構造
蒸留水器本体は蓋とポット部分に分かれます。
蓋の中に冷却用のファンがありますので重いです。蓋の白い部分はプラスチックです。白と黒の商品がありますが、大きくて威圧感があるので白を選択してよかったと思っています。
蓋を内側から見たところです。ステンレスの部分に穴があって、沸騰した気体がここを通り、ファンで冷却され、ノズルから蒸留水がポタポタと出てくるようになっています。
ノズルは取り外しができます。
取り外した部分に別売りの活性炭を入れることもできるそうです。活性炭はなくても使えます。
こちらがポット部分です。ステンレス製です。プラグが2つあります。一つは電源で、磁石で付きます。もう一つは蓋から出ているコードを差し込みます。それで蓋のファンが動くようになります。蓋のコードはギリギリの長さしかありませんので、蓋をポットにはめるときには、コードの位置がちょうどプラグの真上になるようします。
プラグの反対側にはリセットボタンがあります。通常は電源を入れればすぐにヒーターとファンが動き出しますので普段は使いません。もし何も音がせず動かない場合は、このリセットボタンを押せば動き出します。
ガラス容器の構造
ガラス容器は、取手と蓋はプラスチックです。取手は組み立て式で自分でネジで取り付けます。ガラスの周囲にステンレスのプレートを二つ回して取手をネジで取り付けます。
この容器はガラスで4L入りますから、水が入っているととても重いです。両手で持ち上げています。
蒸留の手順
1. クリンスイで浄水する
メーカーは水道水を直接蒸留することを想定していますが、念のため浄水器で浄水した水を使用しています。クリンスイはポットタイプと蛇口につけるタイプがあります。
2. 4Lの水道水を本体に入れる
4Lの(浄水した)水道水をステンレスの本体に入れます。4Lは重くて一回で入れることはできません。数回に分けて入れます。
3. 蓋をポットにはめてプラグを入れる
ポットに蓋をはめて、蓋から出ているコードをポットのプラグにはめます。
4. 本体とガラス容器の位置を調整する
本体のノズルがガラス容器の注ぎ口に入るように位置を調整します。この部分からポタポタと蒸留水が落ちてきます。水漏れしないように設置しましょう。
5. ダイヤルタイマーで電源を入れる
蒸留水器は、水がなくなれば自動で電源が切れるような仕様になっています。
それでもダイヤルタイマーがあった方が良い理由は、電源オフを自動で行うと、水が一滴もなくなるまで蒸留することになり、本体の底に不純物がこびりつく量が多くなってしまうから。ダイヤルタイマーを使用していても不純物が残りますので、毎回水を全部蒸留していたら、底の堆積物がもっと凄いことになっているはず。
ダイヤルタイマーは少し水が底に残る程度の時間に終了するよう、5時間30分弱で電源が切れるように設定しています。
6. 終了したら
ガラス容器の蒸留水は、そのまま飲んでも良いですし、料理にも使えます。容器にいれたまま保存してもよいですし、容器を入れ替えて冷蔵庫に保存しても良いと思います。ミネラルウォーターと違った、とても柔らかいお水が出来上がっていますよ。
注意点
とても熱くなります
蒸留水器は自動で電源が切れて終了します。終了まもない間は、ステンレスの本体と蓋は触るととても熱くなっていますので、触らないようにしましょう。触って熱いときに蓋を外してしまうと中から出てくる熱い湯気でやけどします。冷めてから触れるよう注意してください。
ファンから温風が出てきます
蓋のファンが回って冷却します。そのときに蓋の上部から温風がでてきます。
音はそこそこ大きいです
ファンの回転音がそこそこ大きいです。電子レンジや換気扇の音をイメージしてください。
在宅の時に蒸留しましょう
フルで4L蒸留する場合は5時間半弱かかります。上記のとおり本体はとても熱くなります。火事や水漏れが心配ですので、蒸留を始める場合は在宅の時に行いましょう。
お手入れ
1カ月毎日使用するとこのように本体底に白い不純物が堆積します。ダイヤルタイマーを使用していても、このくらい堆積していました。ポロポロととれる部分もあれば、こびりついて取れない部分もあります。メーカーでは、1カ月に1度クエン酸と水を入れて沸騰させることを推奨しています。
それから、蓋のファンに埃がたまりますので、適度に掃除機で吸い取ります。
まとめ
自宅で簡単に蒸留水が作れるという台湾のメガホーム社の蒸留水器をレビューしました。PSEマークも取得している安全な蒸留水器です。本体の底にたまる白い不純物をみるたびに、蒸留して良かったと再確認する毎日です。この記事が参考になったら嬉しいです。