伊勢神宮は東京から日帰りで行くことができます!
しかも近鉄特急「しまかぜ」にも乗れてしまうという贅沢なプランをご紹介します。
おかげ横丁も楽しめるゆったりプランと、伊雑宮も参拝する弾丸プラン。
今回は、この2つの参拝プランのアクセス方法を解説します。
- 【ゆったりプラン】東京 → 内宮・外宮
- 【弾丸プラン】 東京 → 内宮・外宮・伊雑宮
最後に、御垣内参拝や御神楽奉納についても解説したいと思います。
東京から内宮・外宮へのアクセス方法
それでは、日帰り【ゆったりプラン】東京→内宮・外宮 のアクセス方法から解説していきますね。
お伊勢参りは外宮から参拝がならわしです。おすすめの参拝の順番は次の通りです。
- 外宮
- 内宮
この順番で参拝できるよう、午前中に外宮、午後に内宮をめぐるプランをご紹介します。
東京から名古屋へのアクセス方法
東京発 6:00 → 品川発 6:07 → → → 名古屋着 7:27
始発の新幹線で名古屋に向います。ちなみに品川の始発なら 6:00の便 もあります。
現地で過ごす時間をなるべく長くとりたいので朝一番に出発します。帰りの電車をもっと遅くすれば、朝も少し遅めに設定できます。
名古屋から外宮へのアクセス方法
近鉄名古屋発 7:50 → 伊勢市着 9:13
名古屋駅の近鉄への乗り換えに注意
名古屋駅で近鉄に乗り換える時は、「南口」を目指してください。北口に出てしまうと大回りです。南口は近鉄への連絡口に直結しています。
新幹線と近鉄のホームは、名古屋駅の端と端に位置しているので、JR在来線の下を通っていくことになります。東京駅でいうと八重洲口から丸の内中央口に移動するイメージです。
近鉄特急の特急券はネットで購入しておく
近鉄特急の特急券は事前にネットで購入しておくと乗り換えがスムーズです。
改札では特急券を見せる必要はなく、交通系電子マネー(SUICAやPASMO)でそのまま入れます。
お弁当購入や御手洗い
近鉄名古屋駅の改札を入るとすぐに売店や御手洗いがあります。
車内でお弁当を食べる場合にはこちらの売店で購入できます。
伊勢市駅から外宮へのアクセス方法
伊勢市駅は近鉄とJRの改札が一緒です。近鉄のホームから階段を上がって、JRの出口に向かいましょう。
改札を出たら正面にまっすぐ大きな道があります。これが外宮の参道です。
徒歩5分で外宮に到着します。
外宮参拝の所要時間
外宮の参拝に係る所要時間は30分~2時間程度です。
域内にはお宮がたくさんあります。どこまで参拝するのか、ご祈祷をお願いするのか等によって所要時間が変わります。
外宮の参道
外宮の参道にはお土産屋さんや飲食店が並んでいます。伊勢市駅に到着する時間はまだ開店前ですので、参拝後にのぞいてみてくださいね。
外宮近くの赤福のカフェは雰囲気も良くておすすめです。
ランチは内宮参拝前に
ランチは外宮の参道か、内宮に移動しておかげ横丁やおはらい町でいただきます。
内宮は広いので、内宮参拝前にすませましょう。
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外宮から内宮へのアクセス方法
→ → → (神宮会館前) → 内宮前
三重交通の路線バス・周遊バス【CANばす】・【特急】 約10分
外宮から内宮はバスで10分
外宮前や伊勢市駅前から内宮へはバスで移動します。バスで宇治橋の手前まで行くことができます。所要時間は約10分程度。
平日、休日に関わらず、臨時バスが随時出ていますので時刻表通りの運行とは限りません。
内宮は外宮と違って駅から内宮までが遠いため、電車で移動したとしても結局バスに乗る必要があります。ですので、基本はバス、時間がなければタクシーで移動しましょう。
内宮参拝の所要時間
内宮の参拝に係る所要時間は1時間~2時間半程度です。
内宮は外宮より広いです。どこまで参拝するのか、ご祈祷をお願いするのか等によって所要時間が変わります。
おかげ横丁
宇治橋の近くからおはらい町やおかげ横丁へ続く道があり、飲食店やお土産屋さんがたくさん並んでいます。
内宮は広いため、参拝前にこちらで先にランチをいただいた方がよいと思います。
内宮から名古屋へのアクセス方法
→ 宇治山田駅前
三重交通の路線バス・周遊バス【CANばす】・【特急】
内宮バス停発 15:30頃 → 宇治山田駅バス停着 16:00着
内宮前で15:30頃のバスに乗ります。空いていれば10分程度の距離ですが、帰りの時刻は道が混雑する可能性があります。余裕を見て早めに出発しましょう。
平日、休日を問わず臨時バスが出ることがあります。内宮バス停にはバスの案内の方がいますので、あきらめずにバスが来るか聞いてみましょう。
もし帰りの電車が間に合わなさそうな場合はタクシー移動も検討してください。
宇治山田発 16:22 → 近鉄名古屋着 17:44
はい来ました「近鉄特急しまかぜ」! これに乗車するためにわざわざ早起きして始発の新幹線に乗ったわけです。
帰りの電車の時刻を「近鉄特急しまかぜ」に合わせているので、参拝時間を長く確保するために早起きしたのでした。
「近鉄特急しまかぜ」は1日に往復各1本ずつしか運航していないスペシャルな特急電車です。
3列しかないゆったりした本革でふかふかのプレミアムシート。電動のリクライニング機能で足を上げ、背中を倒したら、すぐ眠れそうな気持ち良さ。このまま家までつれていってほしいと思わずにはいられないリラックス空間です。
また、食事もできるカフェ車両や個室もあります。
車内販売で特製の幕の内弁当も販売していますので、こちらで購入して新幹線でいただくのも良いですね。
名古屋から東京へのアクセス方法
名古屋発 18:23 → → → 品川着 19:56 → 東京着 20:03
近鉄からJRへの乗り換えは朝来たところと同じ連絡口を利用します。
「しまかぜ」で幕の内弁当が売り切れだった場合には、近鉄のホームの売店でお弁当のチェックをしましょう。近鉄の売店と新幹線の売店では違うお弁当が並んでいたりします。近鉄の売店で気に入ったお弁当があったら、迷わず買ってしまいましょう。
帰りの新幹線の時刻は前後できる
このプランでは名古屋に着いてから新幹線に乗るまで30分強の時間があります。
御手洗いとお弁当を買うだけでしたら少し時間が余りますので、もう少し新幹線の時間を早めることができます。
反対に、名古屋駅直結の高島屋で食事や買い物を楽しみたい場合は、新幹線の時間を遅らせてください。
伊雑宮へのアクセス方法
伊雑宮にも日帰り参拝するのは弾丸プランです
伊雑宮にも参拝する場合は、かなりの弾丸プランになります。伊雑宮にどうしても参拝したいという方にのみおすすめします。
この日1日で2万歩近く歩くことになります。
時間もかかります。おかげ横丁を楽しむ余裕はありません。
反対に、たとえば、自宅に神棚をお祀りしていて、年に一度はこちらの神札をいただきたいという方には、この弾丸プランなら東京から日帰りでも行けます!ということをぜひともお伝えしたいです。
それでは、上で解説した「外宮」と「内宮」の間の時間に「伊雑宮」へ移動しましょう。
【特急鳥羽行】伊勢市発 10:14 → 鳥羽着 10:28 【同じホーム乗換/普通賢島行】鳥羽発10:29 → 上之郷着 10:53
特急券が必要
特急鳥羽行に乗車するには特急券が必要です。特急券は駅で購入します。もし時間ギリギリで特急券を買う時間がない場合には、車内で車掌さんに申告すれば精算してもらえます。車内精算は現金のみです。
乗車券は交通系ICカードでOK
鳥羽駅以降はワンマン運転の電車です。後払いのバスのように切符を入れる場所が車内にあります。
伊勢市駅で交通系ICカード(SUICAやPASMO)で改札を通った場合は、上之郷駅のホームに設置されている機械にタッチすればOKです。
上之郷駅から伊雑宮は徒歩5分
上之郷駅から伊雑宮は徒歩5分です。現地に案内板があります。とても近いです。
伊雑宮参拝の所要時間
伊雑宮の参拝にかかる時間は10分程度です。
電車の本数が少なく、ちょうど良く乗れる電車が11:30しかありません。それまでは伊雑宮の近隣を散策したりして、電車の時間を待ちましょう。
【近鉄普通】上之郷発 11:30 → 五十鈴川着 12:06 【バス】五十鈴川発 → 内宮着
上之郷発の電車は本数が少ないので乗り遅れないようにします。
内宮へ行くには、五十鈴川駅で下車すると近いです。所要時間は10分程度。
五十鈴川駅前から、上で解説した路線バス、周遊バス等が循環していますので、少し待てばバスに乗車することができます。
ランチ→内宮参拝→帰路「しまかぜ」
その後は、上の解説の通り、ランチ、内宮参拝、「しまかぜ」で帰路につきます。
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ご祈祷や御垣内参拝の方法
神社の参拝というとお賽銭や御朱印帳が思い浮かびますよね。伊勢神宮でも御朱印帳をいただくことができます。
こちらではさらに、伊勢神宮ならではの参拝を、日帰り参拝に組み込む方法について解説したいと思います。
日帰り参拝でご祈祷を申し込む方法
ご祈祷の種類
伊勢神宮のご祈祷は「御饌」と「御神楽」の2つがあります。
「御饌」は祝詞の奏上をしていただけます。「御神楽」は祝詞の奏上に加え、雅楽と舞を奉納します。
ご祈祷の所要時間と初穂料
「御饌」 所要時間:15分 初穂料:5,000円以上
「御神楽」所要時間:25分~40分 初穂料:15,000円以上
初穂料によって、登殿人数・撤下品・舞や楽曲の内容 が異なります。
日帰り参拝でご祈祷する場合は弾丸プランになる
ご祈祷は内宮・外宮のそれぞれで奉納することができます。上のプランに組み込む場合、時間の都合から、このような選択肢になります。
内宮・外宮に日帰り参拝する場合 | 内宮・外宮の両方で御神楽奉納や御饌が可能 |
内宮・外宮・伊雑宮に日帰り参拝する場合 | 内宮・外宮のいずれか1回で御神楽奉納や御饌が可能 |
内宮・外宮のみに日帰り参拝する場合でも、内宮・外宮の両方で御神楽奉納をする場合には、時間的な余裕がなくなります。お宮のすべてを参拝することは難しく、おかげ横丁等で楽しむ時間を短くすることになります。
内宮・外宮・伊雑宮に日帰り参拝する場合で、内宮・外宮のいずれか1回の御神楽奉納をする場合も、御正宮以外のお宮はほぼ参拝できず、おかげ横丁等で楽しむ時間もほぼありません。
御正宮に参拝する前に申し込む
ご祈祷は当日直接受付で申し込みます。事前受付はできません。
御神楽奉納や御饌は待ち時間がありますので、御正宮に参拝する前に申し込みの手続きを済ませましょう。
御神楽奉納と御饌を奉納する場所は違います。待合の場所も別々です。
撤下品(てっかひん)
ご祈祷の最後に撤下品(てっかひん)をいただけます。
お神札以外の撤下品は初穂料によって異なりますが、たとえば御神酒、御米、鰹節、昆布、するめなどです。
するめや昆布は、ハサミで細かく切って、うどんやそばのつゆに入れていただくと風味が増しました。
鰹節は鰹節削りで出汁を取ってお料理に使うと良いですね。
伊勢神宮でいただいた鰹節をきっかけに、実際に私が購入して良かった鰹節削りがこちらです。木や刃は本格的なのに本体はプラスチックなので、軽くて安くておすすめです。
こちらの貝印の削り器で5分ほどで10gくらい削れます。
削り節はティーバッグに入れます。そして、500mlの水を入れた鍋にティーバックに入れて、沸騰してから3分~5分程度煮だせばOK。
美味しい御出汁を取ることができますよ。
鰹節の削り方はこちらのにんべんのサイトを参考にしました。頭と尾、背と腹の区別がポイントです。
御垣内参拝の方法
御正宮の垣根の内側で参拝させていただく御垣内参拝。御垣内参拝は遷宮の寄付をした方が参拝することができます。ご祈祷の受付の横に遷宮の寄付の受付がありますので、そちらで寄付をしてください。
寄付の金額
寄付の金額ですが、はっきりした金額についての情報はあまりありません。
受付の記載例は1万円と書いてありますが、数千円でも受け付けていただくことはできると思います。寄付の金額によって有効期間や記念品が異なります。
正装で参拝する
御垣内参拝は正装でないと参拝させていただけません。神官が服装を確認します。
大人ならダークスーツ、学生なら学生服などが基本です。華美なアクセサリーも場違い。リクルートスールや喪服をイメージしてください。
靴も革靴でダークな色合いのものを履いていきましょう。
本気で日帰り参拝したい人だけ参考にしてください
伊雑宮参拝、御垣内参拝、さらにご祈祷を受ける弾丸プランを正装で行うのはかなり疲れます。歩く体力も必要です。
強い意思を持って行かないと難しいので、本気の人だけ参考にしてくださいね。
神札をお祀りする
御神楽奉納の御札
御神楽奉納では立派な木箱に入った御札をいただきます。
これを機会に神札をお祀りしたいと考える方のために、簡単なお祭りの仕方を解説します。
木箱に入った御札は大きいので普通の神棚には入りません。
そこで、木箱に入れたまま(蓋をしたまま)でお祭りしてはいかがでしょうか。壁に立てかけても棚の上に横においてもよいと思います。
その左右に榊を二つと水玉を一つ用意して、毎日水を替えます。
一生ものとしてずっとお祭りしてもよいですし、年が明けたら近くの神社にお返ししても良いですね。
伊勢神宮で購入できる神棚
伊勢神宮ではこのような神棚が販売されています。縁起がよさそうですね!
防災グッズを忘れずに
地震に備えて、必ず防災グッズを持って行きましょう。
自分がいる場所の、海や川からの距離、標高を確認しながら移動してくださいね。
崖崩れや落石にも注意してください。
御垣内参拝をしないのであれば、いつでも走って逃げられるよう、スニーカーやローヒールの靴、パンツスタイル、リュックサックが理想です。
まとめ
一生に一度は参拝したい。と歌われてきた伊勢神宮。時代を経て、現代では交通機関が発達したおかげで、東京からも日帰りが可能になりました。
一年に1度は新しいお神札をいただきにひとりでも多くの人が伊勢神宮に参拝して、自宅にお神札をおまつりしていただけたら嬉しいです。